マインドリーディングのテクニックから学ぶ対人コミュニケーション術

皆さんは、マインドリーディングという言葉を知っていますか?
直訳すると「読心術」= 他人の心の内容を読み取ること。という意味ですが、果たしてそんなことが可能なのでしょうか?

パブロフの犬の実験を聞いたことがあるかと思います、学校の理科の実験で習った条件反射という、動物が持っている反射的な行動を証明した有名な実験ですが、これは人間にも同じことが言えますね (食べ物を見るとつばが出てくる)。
また人間は誰しもが、人それぞれの「癖」を持っており、ある特定の心理状態になると、時として身体の行動に現れたりします。

つまりこれらの「条件反射」や「癖」を観察していくと、相手との会話の中でどのようなことを感じているか、また相手のアプローチ次第で自分自身の行動を変化させると行った、ことが可能になります、これがマインドリーディングのテクニックで今回は簡単に実践できるマインドリーディングのテクニックをご紹介いたします。

①瞳孔の大きさ

 本来、瞳孔とは明るいと小さくなり、暗いと大きくなります。これらは人間の体が無意識下で行なっている行動ですが、光以外にも「好意的なものを見た時」、「興味を惹かれたものを見たとき」などには人間の瞳孔は大きくなります。これらから、相手の瞳孔のをよく観察していると、自分が言った質問に対しての相手の感情が読み取りやすくなるのです。
 また、目を見開くという動作には「驚き、探求」といった感情を伴うことが多く、逆に目を細めるという動作には「懐疑的、情報の不足、迷い」といった行動が伴うことが多いのです。人間の目は様々な感情の一旦を垣間見える心の鏡のようなものであると言えるでしょう

②口の状態

 口をつぐむという言葉があるように、口を閉じてものを言わない状態では、人間は拒絶や反感を示していることが多いです。またこれは直接的に口の動きに現れます、相手との会話の中で、相手の口が固く閉ざされてしまった場合は、それ以上は何も言わないようにするのが良いのかもしれませんね。
 また唇を噛む、唇を口の裏側に折り込む、といった動作には「自身のなさ、言いたくない事柄を自分の言葉として発しないようにしている」というサインであることが多いのです。
 相手をよく観察していると、目の動作と同じように、口の動きに関しても様々なサインが隠れていることが多いのです。また同じサインでもその場の状況によっては全く別の意味に捉えてしまうこともあり得るため、場の状況(プライベート or ビジネスの場面)を理解しておくことも重要になっていきます。

③足の動作

 主に会議の場など、下半身が机によって見えづらい場面においては、相手が話し合いに積極的かどうかを判断するには、足の向きに注意を向けると良いかもしれません。相手の意識がしっかり自分の方向に向いていれば、相手の爪先は自分の方向を向いています。人間は何か注意が向く際、自然と体もそちらの向きを向きます。しかし会議時など上半身や、手の動きが制限される状況では、自然と足に行動が現れてくるのです。足のつま先にはこういった無意識の動作が顕著に現れて来やすく、つま先から見て感じられることは非常に多いのです。
 

④声

 自分が何か重要な場面や人が大勢いる場で話す機会を想像してみましょう、あなたは緊張によって、うまく話すことができず、声がうわづってしまったり、言葉のイントネーションが崩れてしまうかもしれません。これは特段マインドリーディングを学んでいなくとも一般的に全ての人が相手に対して、「緊張しているな」と感じ取れることでしょう。
 対人コミュニケーションにおいて声について意識すべき点はズバリ以下の点です。声の速さ、声域(声の高さ)、声の強さ、調音(言葉一つ一つが明確に発音されているかどうか)、リズム(間の置き方)この点を意識しつつ、これらを話の内容ごとに変化させていくことが重要となってくる (自分の要望を言いたい場合は、ゆっくり、はっきり話すなど)。これらの点に注意しながら、意識的に話す訓練をしていくと自然と相手に理解されやすい話し方を操れるようになるでしょう。

まとめ

 声と身体言語が相手にどれほどの影響を与えるかという実験において、ある発言の内容そのものから伝わるのはたったの7%しかなく、残りの93%は、身体(55%)、と声(38%)によって伝えられているという実験結果が出ています。意外な結果かもしれませんが、例えば相手に何かのコンテンツに対しての感想を求めた際に、目をすぼめ、トーンが低い声で、首を横に振りながら「ものすごく面白いものでした」と伝えられたとすると、実感がしやすいでしょう。

 実は人間のコミュニケーションとは話すことだけではなく、身体の動きが深く関連しているということが理解していただたかと思います。また無意識的な身体の動きから発せられるサインを一つ一つを細かく分析すると、相手の感情を予測することができ、相手の反応次第で自分の対応を変えることができるのです(目や足の動きで相手の注意がこちらに向いていないと感じた場合は、休憩を取るか、急に声のトーンを変えて見て別の話題を挙げてみるなど)。

 マインドリーディングのテクニックを実践するにはかなりの訓練が必要になってきますが、これがビジネスやプライベートの場で実践できるようになれば、あなたの人生を幸せにするための大きなツールとなってくれることでしょう。
 

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