AWS(Amazon Web Services)を使ったWebアプリケーション開発のススメ-Amazon Aurora編-

AWS(Amazon Web Services)の機能を紹介して行きたいと思います。
AWSの概要に関してはこちらの記事をご参照ください。

「クラウド内」で実行されるAmazon Auroraとは

Amazon Auroraとは2014年10月に提供されるリレーショナルデータベースサービスです。 Auroraは、 Amazon Relational Database Service (RDS)の一部として利用できます。

Amazon RDSは、Amazon Web Services (AWS)による分散リレーショナルデータベースサービスです。これは、アプリケーションで使用するためのリレーショナルデータベースのセットアップ、操作、 スケーリングを簡素化するように設計された、「クラウド内」で実行されるWebサービスです。

ざっくり言うとクラウド上で管理、実行できるデータベースであると覚えていただければ問題ありません。

RDSの開発経緯としては、MySQLデータベースをサポートするために2009年10月22日に最初にリリースされました。その後、2011年6月にOracleデータベース、2012年5月にMicrosoft SQL Serverなど、様々なデータベースに対応して行きましたが、今回ご説明するAuroaを一言で表すならば「 高可用性とパフォーマンスを強化したMySQL、PostgreSQLの互換データベース」であるという特徴を兼ね備えております。

1.高可用性

Auroaは標準的な MySQL データベースと比べて最大で 5 倍、標準的な PostgreSQL データベースと比べて最大で 3 倍高速であり、分散型で耐障害性と自己修復機能を備えており、データベースインスタンスごとに最大 64 TB まで自動スケールされるという特徴を持っています。

クラウド上で管理されるデータベースであるため、DB容量が上限を超えそうになっても、64 TBまでオートスケーリングを行うなど、DB保守作業をほぼ自動で行ってくれるため、非常に可用性(システムが継続して稼働できる能力のこと)が高いシステムであると言えます。

2.MySQL、PostgreSQLの互換データベース

MySQL ,PostgreSQLデータベースで使用しているほとんどのコード、アプリケーション、ドライバー、ツールをほとんど、またはまったく変更を加えなくても Aurora で使用できることを意味します。そのため、既存システムでMySQL ,PostgreSQLを利用したDBをAWSに移行するなどと言った作業がスムーズに行えると言ったメリットを兼ね備えています。またDBの参照はlocal環境上のMySQLエディターなどで利用することができます

まとめ

以上の特徴を備えつつ、AWSのクラウド上で動作するDBであるということで、ネット回線さえあれば、どんな場所にいてもDBへのアクセスができ、DBサーバー用のハードウェアをわざわざ購入する手間が省けると言ったクラウド独自の恩恵も受けられるのです。

またDBの作成自体もAWSコンソール上で管理することができ、料金も使ったデータ量分の従量課金制のため、システムの導入がかなり簡単に行えるという点もAuroraの特徴であると挙げられます。

システム規模の大小を問わず、今後大規模な開発から個人的なアプリケーション開発といった幅広い分野で、AWSは使用されていくことでしょう。またクラウド独自の特性のため、必ずしも特定の場所にこだわって開発を行う必要もなくなるため、リモートワークの導入や、システム開発の手法にまで影響を与えうるシステムであると言えるでしょう。

皆様も是非、プロジェクトで使用するDBの選定、個人的なアプリ開発で使うDBの選定に迷っているなどといった際は、AWSを導入し、Amazon Auroraを使ってみてはいかがでしょうか?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

求人採用のエントリーはこちら

求人採用/エントリー