Netflix、NASA、PayPalなどの団体でも使用されているNode.js とは

Node.jsという言語をご存知でしょうか?

jsと聞くとJavaScriptを思い浮かべるかと思いますがその通りで、実はNode.jsの基本的な書き方はJavaScriptとほぼ同じです。JavaScriptは基本的にWebブラウザ内の画面制御系の処理で活躍する言語ですが、Node.jsは主にサーバーサイド上(バックエンド側)で利用される言語だということです。主な特徴としては非同期処理で実行する言語であること、JavaScriptと同じ特性を持つためシングルスレッドで処理が実行されるなどがあります。
これらの特性を持つことによって、サーバー上での処理が非常に高速になるなどの特性を持つ言語です。近年ではNetflix、NASA、PayPalなどの団体、企業でも導入されており、今後の拡大が非常に期待される言語となっております。
今回の記事では、上記に挙げた特徴を含め、この言語を利用する利点などをご紹介していきたいと思います。

Node.js の特徴

サーバーサイドで動くJavaScriptとしてご紹介したNode.jsですが、以下の特徴を兼ね備えております。

1.非同期処理 (I/Oの処理)
Node.jsは非同期処理で実行されます。非同期とは、あるタスクを実行をしている際に、他のタスクが別の処理を実行できる方式の処理のことを指します。単純に実装するだけだと、全行の処理が終了する前に次処理が実行されてしまうため、メソッド目の前に async/await をつけたり、コールバック及びPromise関数を記述することで、動きを行なってくれます。

2.シングルスレッド
シングルスレッドとは、プログラムの処理が単一に行われることで、処理速度が非常に早いという特徴を持っています。それに対して、マルチスレッドという処理は同時にいくつもの処理が行われます。非同期処理とシングルスレッドの特徴からNode.jsは非常に処理が早いことで知られています。またNode.jsのエンジンはGoogleが開発した「Google V8 JavaScript Engine」であるため、処理速度が非常に速いです。メモリ消費量も少なく「※C10K問題」にも対応できることが期待されています。

「C10K問題」(クライアント1万台問題)とは、ハードウェアの性能上は問題がなくても、あまりにもクライアントの数が多くなるとサーバがパンクする問題のこと。万を超える接続に対応するプロセスやスレッドを生成するとメモリ上にプロセスやスレッドの管理領域が確保され、使われるメモリサイズもばかにならない。

https://yohei-a.hatenablog.jp/entry/20120504/1336157667

Node.js 導入の利点

1.処理が非常に高速であること
上記で挙げた特徴から、Node.jsは処理が高速であることがよく理解していただけたかと思います。この特徴から不特定多数のユーザーがアクセスするようなWebサービスのバックエンド側の処理で非常に有益であるり、メモリを食いつぶすことがなく、高速なデータのレスポンスが期待できるかと思います。

2.JavaScriptとの記述がほぼ同じ
Node.jsは基本的な関数の書き方などはJavaScriptと同じです。
そのためどちらかの言語の知識さえあれば、簡単にコーディングの実装に取り組むことができます。書き方が同一のため、単一の言語の知識だけでなく、Node.js、JavaScript 両方の言語に取り組める点でも、Node.jsの大きな魅力の一つです。あくまでNode.jsとフロントエンドのJavaScriptには、同じJavaScriptでも処理上の互換性がありませんが、例えばフロント側のコーディング経験しかないエンジニアでも、短期間の学習でサーバーサイド側のコーディングにシフトできるなどの効率的なパフォーマンスが期待できます。

3.ライブラリが豊富、導入が簡単に行える。
node.js はNode Package Managerという機能を使用する事によって、数多くの便利なパッケージを使用することができます。Node.jsのPackageとは、予め用意された便利な機能をまとめたものです。npmをインストールした後、コンソール上で「npm install パッケージ名」 と 入力して実行するだけで、導入することができます。http requestを送信するパッケージや、csv、tsv、xmlファイル各種の読み込み書き込みを行えるパッケージなど様々な用途に対応することができます。

まとめ

Node.jsの特徴と、メリットを簡単にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか? 今後10Gbpsを超える通信速度を可能とする第5世代移動通信システム(5G)の登場であったり、ビッグデータを利用したAIシステムの機械学習など、より大容量のデータを扱う社会が訪れると思います。このような社会においてシステム開発の現場において求められるのは、大容量データをよりいかに高速で処理するかだと感じます。

今後Node.jsがどんどん普及していく社会になるか、それかより高性能な特徴を持った言語が現れるか、日々技術は変化するものですが、そんな中でも今回ご紹介したNode.jsは非常に魅力的な言語であると言えるのではないでしょうか?

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